ポルシェのプライド
お世話になります。
平素よりブレイズをご利用いただき誠にありがとうございます。
足回りを少々変更したのでちょっとドライブに行ってきました。
上記画像について
※右3.5メートル以上の余地あり
※左0.75メートル以上の歩行者余地あり
※黄色実線のセンターラインは6メートル以下の場合に引かれ、追い越し禁止だが
5分以下の運転者乗車中の停車車両をパスすることは追い越しにならないので違反ではない
今回はドライブと言っても導入の話であってちょっと真面目な仕事の話です。
ポルシェというブランドついて問うた時いろいろな意見が出るだろう。
高級車? 1000万円台の車なのにミラーさえ自動で格納しない? 結局オプションをつければ1000万オーバー? スポーツカー? うるさい? 狭い? 成功者? 速い?
壊れる? 足回りが哲学的?
前向きな意見から後ろ向きなものまで言い出せばキリがない。
また、販売台数で世界で一番売れているメーカーはフォルクスワーゲングループで1000万台
ポルシェはマカンやカイエンで販売台数を伸ばしているが28万台
この数字を見てやはりポルシェは少数生産メーカーだ。
私などが経営目線で話をするのはおこがましいが、会社を存続させる手段は単純に3つしかない。
1販売数は少ないが一台あたりの利益が高い
2一台あたりの利益は低いが販売数が多い
3規模関係なくキャッシュインよりキャッシュアウトが少ない
多くの会社は2の考え方をしてしまいがちだ。理由は簡単で、株主は例外なく赤字を許さず、銀行はただ売上を求める。
そしてユーザーは目先のイメージと金額に惑わされ、間に立たされた経営者は永久成長という名のもとに値引きという麻薬に手を出してしまう。
そしてその経営者も一歩外に出れば他業種の一般ユーザーとなり無意識のうちに同じ事を求めてしまう。
その観点からするとポルシェは販売台数を鑑みても間違いなく1に属する。
なぜポルシェが1の考え方ができるかというと他メーカーと考え方が180度違う視点で車両を開発しているからだ。
その考え方とはレースやサーキット走行を前提に開発された車両を市販車ベースに落とし込み、『その哲学をユーザーに販売する』。それに賛同する者が購入するからそもそも金額の話しにならない。
それとは逆に他メーカーは市販車をベースにレースシーンに昇華させていくので、一般マーケットでは金額や乗り心地、燃費などのいろいろな要因があり、万人受けする販売手法が求められてしまう。
誤解のないように宣言しておくが、今回のテーマがポルシェなので、他メーカーと違う経営方針と良いところをピックアップしているだけで、他が悪いと言っているわけではない。事実私自身も他社メーカーも愛用している。
私は仕事柄いろいろな車種に乗る機会がある。
AMGの暴力的な加速に比べれば911は及ばないし、フェラーリエンジンの高回転の伸びには感動を覚える。
レクサスのLCのスタイルと乗り心地の両立はレクサスブランドの忠実さが表れているし
アウディやワーゲンのDSGのシフトの切り替えの早さには緻密な計算と歴史を感じる。
変わらないというコンセプトを持ち続けるMINIの芯の強さにも共感するし
BMWの高速域の安定感は他社を凌駕している。
勿論私もコンパクトカーや軽自動車を通勤や営業に使用しており燃費、乗り心地、
ポルシェが他社に遅れをとっている自動運転の恩恵を日々享受している。
ポルシェに話を戻すが、やはり足回りの構造やリンク一つ見ても完成度の高さとサーキットからの開発ポリシーを感じることができる。
実際に私も国際サーキットでのレースに参戦しているが、911やケイマンのコーナーの速さは事実タイムにも表れているので間違いはないだろう。
ポルシェ、特に911やケイマンの真髄は足回りにあり、パラレルステアリングジオメトリーを採用しているためアライメントや車高の妥協で一瞬でバランスを崩してしまう。
乗り心地や車高、取り回しを求めるのであれば911やケイマンはやはり不向きであり他メーカーという選択になるだろう。何よりポルシェの開発ポリシーに反する。勿論車は物であり道具であるから所有者の考えに依存するが。
ハイヒールや革靴では速く走れないし、ランニングシューズはフォーマルなステージを望んでいない。
文 モータージャーナリスト 小暮(笑)
というわけでポルシェについてちょっと書いてみましたが車に限らず、一つのブランドをちょっとだけ深堀することによりバックストーリーや理念、コンセプトが見えてくるので楽しいよって話。
そして車も服も料理もコンセプトを知って向き合うのと、なんとなくで通過させてしまうのでは、同じ時間とお金を使って過ごしても感じるものに大きな差が出てしまうかもって事を知ってしまったらゾッとしませんか?
真面目な話、今回の話題はわざとポルシェバイアスをかけて書いてみましたが、何かを褒めるということは、同時に何かを意識的ではなくとも否定してしまっているという事。
逆に、自分は間違っていないという思い込みだけですべてを否定してしまう事だけはしないように気をつけていきたいですね。
ではマター
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